ヒト末梢血単核球由来研究用ミエロイド系細胞であるaMylc細胞を利用した、医薬品等の発熱性物質評価キット(研究用)【MylcMATキット(研究用)】を開発、4月10日(月)より試験提供を開始します。
不死化ミエロイド系細胞(aMylc™)を使用した発熱性物質試験【Mylc™MAT】の事業化を島津ダイアグノスティクス株式会社との協業で促進
マイキャン・テクノロジーズ株式会社 (以下、当社) は、ヒト末梢血単核球由来不死化ミエロイド細胞であるaMylc細胞(※1)を利用した新規発熱性物質試験(MylcMAT法)を開発しました。Mylc MAT法の製品提供に向け、島津ダイアグノスティクス株式会社(以下、SDC社)と協業し、開発・提供していきます。
当社は、感染症・免疫系疾患に重要な役割を担っているヒトミエロイド細胞(※2)を「多量に・安定的に・継続的に」提供するコア技術を有しております。本技術を活用しMylc細胞(ミルク細胞)として開発・販売しています。Mylc細胞は免疫応答が優れているため、サイトカイン産生評価キット(Mylc™ELISA(human IL-6) Kit)などを研究者向けに提供しています。
再生医療等製品を含む医薬品・ワクチンなどは、細菌・ウイルスなどの微生物による発熱性物質に汚染されていないかを確認する「発熱性物質試験」が必須です。各国法令で、出荷前にロットごとでの実施義務が定められています。現在は、ウサギなどの動物を使用した試験が主流ですがESGの観点のみならず、ヒトのみに感染するウイルス等の微生物に十分適応できていません。そのため欧州をはじめ本邦でも薬局方改正などに伴いヒト単球細胞を利用した試験法(Monocyte Activation Test, MAT試験法)への置き換えが進むと見込まれます。
当社では、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のシード期の研究開発型スタートアップ支援事業(STS事業)の支援等を受け、Mylc細胞を使ったMAT試験法(MylcMAT法)を開発してきました。今回、当社はSDC社からの追加出資を受け、Mylc細胞の安定した製造体制を構築するとともに、MylcMAT法の製品化及び国内・欧州での販売に向け開発を加速します。
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